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【谷口大智】チームを助けるために奮闘するビッグマン|群馬クレインサンダーズ選手紹介#55

9月24日にオープンハウスアリーナ太田で、Bリーグ2026-27シーズンの開幕を迎える群馬クレインサンダーズ。KAZA GUNMAでは、開幕に向けて12選手の紹介記事を、これまで取材して印象的だったエピソードも交えて、順次公開していく。いよいよ最後は、#55 谷口大智。

日本人ビッグマンとして、積み重ねてきたキャリア

谷口大智は、洛南高で同級生の比江島慎(宇都宮ブレックス)とともに、ウインターカップ3連覇を成し遂げた(1学年上には辻直人)。3年次にはベスト5にも選出されている。高校卒業後はスラムダンク奨学生としてアメリカに渡り、現地の大学を卒業したのちに帰国した。

Bリーグが開幕する前年の2015-16シーズンに秋田ノーザンハピネッツと契約。Bリーグ開幕後も3シーズンにわたり秋田の中心選手として活躍。その後、広島ドラゴンフライズに移籍した1シーズン目には、チームのB1昇格に貢献した。

2021-22シーズンは、B1に昇格したばかりの茨城ロボッツに加入。3ポイントシュートを得意とする日本人ビッグマンとして、当時の日本代表ヘッドコーチだったトム・ホーバスに見初められ、31歳にしてA代表デビューを果たした。

2022-23シーズンからは島根スサノオマジックに所属。長らく日本人ビッグマンとして難しい役回りを担ってきたが、在籍3シーズン目となった2024-25シーズンは、出場の機会が少なくなっていた。

そして、2025-26シーズンに群馬クレインサンダーズに加入。ファーストタッチでもしっかりと沈める3ポイントシュートはもちろん、攻守にわたる泥臭いプレーでもチームを支えている。

2025-26シーズン スタッツ

出場先発時間PTSRBASSTBSTO
4706:542.50.70.30.10.10.2

簡単ではない役割を、ひたむきに

一昨シーズンの島根では、26試合で平均2分57秒の出場と活躍の機会を失いつつあった。そこから昨シーズン、群馬に加入するとコンスタントに出場機会を得た。「長い短いに関わらずプレータイムをもらえているから、自分の気持ちを表現できる場所があるだけで嬉しいですね」と11月に谷口は語っていた。

しかし、年が明けてから谷口の出場機会は不安定となった。10分以上出場する試合もあれば、試合を通してベンチで見守る試合もあった。「試合に出られなくて、悔しい気持ちが強かった」と振り返っていたが、その言葉は自分が活躍したいというエゴではなく、チームの力になれないことへのジレンマだった。

「チームの危機を救えるようなプレーをしたい」。谷口はキャリアを通じて、日本人ビッグマンとしてチームを支えてきた。出場が長くなるのは、外国籍ビッグマンが欠場したときやファールトラブルに陥ったときが多い。チームにとってピンチと思われる場面での活躍が求められる。どれだけコンディションが良くても、ベンチにいる時間が長くなることもある。それでも、いつでも出場できる体と心の準備を怠ることはできない。決して簡単な役回りではない。

今シーズンの群馬は、インサイドの外国籍選手が1人減ったが、ポジションレスバスケを志すチームの中では、同じような役割を担うことになるだろう。それでも谷口は、いつでもチームの力になるために全力で戦う。「このオフは、例年以上に体育館にいる時間が長かった」と話していた。ベテランと呼ばれるキャリアになってきたが、若手時代にも負けない闘志で新シーズンに臨む。

明るくて優しいけど、ちゃんと真面目な人

ここまで12選手分の紹介記事を読んでくださった読者の方であれば、この最後の段落が『私が取材を通じて感じた選手の印象』を記す場所になっていることに、薄々気づいてくれているかもしれない。

谷口とは茨城所属時から親交があるため、このパラグラフは簡単に書けるだろうと高を括っていた。しかし、書けない。なぜなら、谷口には表の顔も裏の顔もない。ファンが想像する「明るくて優しいけど、ちゃんと真面目な人」というイメージそのままだ。

エピソードはたくさんある。しかし、そのどれもが「DTらしい話」に行き着く。谷口大智は、いつだって谷口大智。等身大なのだ。飾らないし、気取らない。しかし、バスケットボールには誰よりも真っ直ぐな姿勢で向き合う。今シーズンも、チームが苦しいときに救世主のごとく谷口の姿があるだろう。チームのために、ファンのために、そして自身のために。これからも「DTらしく」いてほしい。

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