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【中村拓人】ブレない信念でチームを勝たせるガードへ|群馬クレインサンダーズ選手紹介#6

9月24日にオープンハウスアリーナ太田で、Bリーグ2026-27シーズンの開幕を迎える群馬クレインサンダーズ。KAZA GUNMAでは、開幕に向けて12選手の紹介記事を、これまで取材して印象的だったエピソードも交えて、順次公開していく。4人目は、#6 中村拓人。

頂点を知る若きガード、その経験が今をつくる

ルーキーだった2023-24シーズン、中村拓人は広島ドラゴンフライズで年間チャンピオンに輝いた。シーズンが中盤から終盤に差し掛かった3月、エースガードだった寺島良が負傷したことで、以降の試合は中村が全試合で先発出場。チャンピオンシップでは、平均29分にわたりコートに立ち、チームの優勝に大きく貢献した。

翌2024–25シーズンも広島でプレー。Bリーグのレギュラーシーズンでは苦戦を強いられたが、前年のBリーグチャンピオンとして参戦した東アジアスーパーリーグ(EASL)では優勝を経験。ルーキーシーズンから2年連続でタイトルを獲得し、群馬クレインサンダーズへ移籍した。

群馬での初めてのシーズンを終えた後、中村は広島への感謝の言葉を語っていた。「広島でBリーグチャンピオンやEASL制覇を経験させてもらったおかげで、今の自分があると思っています」

2025-26シーズン スタッツ

出場先発時間PTSRBASSTBSTO
534223:079.51.73.01.30.21.6

自信を力に変えて、日本を代表する選手へ

昨シーズンの中村は、怪我の影響により欠場する試合もあったが、怪我明けでコンディションが万全ではなかった試合を除き、先発を務めた。広島時代、ともに戦ったカイル・ミリングヘッドコーチのからの信頼は厚かったが、中村自身は新加入で簡単に行かなかったことも多かった。特にシーズン序盤は、チームメートを理解するまで時間がかかったと話していた。

しかし、シーズン後半には、堂々としたプレーでチームを牽引する姿が目立つようになってきた。何かきっかけがあったのか聞いたことがある。「大きなターニングポイントがあったわけではないですが、段々とチームの中での自分のプレースタイルに自信がついてきました。それが結果的に、勝利につながっていました」そうシーズン後に振り返っていた。

中村のファンにとって、昨シーズンで印象的だった試合はどれだろうか。キャリアハイタイの26得点を挙げたホームの横浜ビー・コルセアーズ戦。17得点7アシスト7スティールの活躍で前日の悔しさを晴らしたアウェーの宇都宮ブレックス戦。最後まで奮闘しながらも、一歩及ばなかったチャンピオンシップの千葉ジェッツ戦。中村の活躍を振り返れば、記憶に残っている試合は、数えきれない。

一方で、中村自身はプレーに波があることを課題として挙げていた。そこにフォーカスをしているからこそ、今シーズンはより安定して力を発揮してくれることを期待したい。「気合いが入りすぎて空回りする試合もありましたけど、『心は熱く、体は冷静に』って感覚で臨めたときは、すごくいいパフォーマンスでプレーできました」

そして、直近のオフには『B.LEAGUE UNITED』のチームキャプテンを務め、オーストラリア遠征を経験。さらにウィリアム・ジョーンズカップのメンバーにも選出され、アジア各国の代表チームと対戦した。

しかし、中村の日本代表における終着地点はここではない。A代表入りは、常に意識している。日本代表のポイントガード争いが熾烈なことは言うまでもないが、昨シーズン中に中村がA代表合宿に呼ばれることはなかった。

「バスケットボール選手をやっている以上、日の丸を背負えることは光栄なことですし、今後もブレることなく目指していきたいです。モチベーションにもなっていますし、今の自分の立ち位置を認めた上で、まずはリーグ戦で熱い気持ちを持ってプレーしていきたいですね」と、目標を高く持ち、前を向く。

発する言葉に「中村らしさ」がある

この記事を書くにあたり、これまで中村にインタビューした音声を聞き直した。中村は、言葉をよく選んで話す。記者会見でも誠実に事実と向き合い、感情に任せて言葉を発するようなことは決してない。それは本音を隠しているわけでもなく、そのときに自分が思ったことを正確に伝えようとしているのだろう。

プロ3年目ほどの選手であれば、個人のパフォーマンスにフォーカスした話が多くなりがちだ。しかし、中村はチームについて多く言及するタイプである。出場時間も長く、チームを背負う立場であることを理解している。さらにポイントガードとして、チームの勝利こそが自身の評価につながると考えているのだろう。

ファンフェスタで見せた「エイエイオー!!」のはじけぶりが話題になっていたが、根は落ち着いた性格で、少しだけ人見知り。人との距離の縮め方について「チームメートと関係性に難しさを感じたことはないですが、会ってすぐに打ち解けるような能力は自分にはないです(笑)。群馬に来て他の選手を見て、すぐに関係性が築けるような選手になりたいと思いましたね」と笑顔で語っていた。

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