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【淺野ケニー】まだまだ通過点、底知れぬ可能性|群馬クレインサンダーズ選手紹介#16

9月24日にオープンハウスアリーナ太田で、Bリーグ2026-27シーズンの開幕を迎える群馬クレインサンダーズ。KAZA GUNMAでは、開幕に向けて12選手の紹介記事を、これまで取材して印象的だったエピソードも交えて、順次公開していく。9人目は、#16淺野ケニー。

世代を代表する選手として歩んできたキャリア

中学から本格的にバスケットボールを始めた淺野ケニーは、中学3年次にU16日本代表に選出された。洛南高では、3年次にウインターカップベスト4。専修大では、2年次にスプリングトーナメント優勝を経験したほか、京都ハンナリーズで特別指定選手として活動、3年次には三遠ネオフェニックスで特別指定選手としてプレー、3×3の日本代表として国際大会に出場するなど、世代を代表する選手としてさまざまな経験を積んだ。

そして、大学での活動を一通り終えた2024年12月、群馬クレインサンダーズに加入。シーズン途中で現役大学生でもあったため、通常であれば特別指定選手としての契約になることが多い。しかし、淺野は異例とも言えるプロ選手契約で入団した。

当時、淺野は「昨年までの特別指定では『大学バスケに戻った時に、いいパフォーマンスが出るように』とチームがトレーニングメニューを組んでくれていましたが、今年はすべてにおいてプロ選手として扱われます。そこが大きな違いですね」と期待の大きさを感じるとともに、身が引き締まる思いだと話していた。

プロ選手としてフルシーズンを戦うのは、今シーズンが2年目。ルーキーシーズンに見せたステップアップは、まだまだ止まらない。さらなる飛躍を見せてくれることを期待したい。

2025-26シーズン スタッツ

出場先発時間PTSRBASSTBSTO
56210:442.51.40.40.21.10.3

「できない自分」を受け入れ、もう一度前へ

昨シーズン、チーム内で最も成長した選手と言っていいだろう。チャンピオンシップ敗退から2週間ほど経ったタイミングで話を聞いたが「苦しい状況の中で、やれることはやりきったと思います。個人としては悔いはないですし、意外とスッキリした部分もあります」と振り返っていた。

途中加入だった2024-25シーズンのチャンピオンシップでは、出場機会がなかった。しかし、昨シーズンのチャンピオンシップではローテーション入りし、チームを支えた。タレント揃いのチームにおけるルーキーとしては十分な活躍だったと言える。

一方で、シーズン序盤には「自分ってなんだろう?」と自身に問いかけるほど、悩んでいたことも明かした。実際に出場時間が得られない試合もあった。シーズンを迎える前までは「学生の勢いでなんとかやっていました」と振り返る。そこから「プロ選手としての自覚も出てきて、求められる質も上がってきました」と、これまでとの違いを実感していた。

天皇杯での活躍が一つのきっかけになったのだろう。シーズン中盤以降は出場時間も安定し、ローテーションに定着。その頼もしさをファンも感じていたはずだ。淺野自身は「Bリーグに慣れたというのが一番ですね」と軽く振り返るが、その裏には自身との向き合い方を変えた過程があった。「できない自分に対して、高い理想を要求してしまっていました。できない自分を受け入れて、もう一度下積みから頑張っていこうと」そうメンタルを切り替えて、目の前の課題と向き合ったことで活躍の機会を勝ち取った。

個々のプレーの強度だけでなく、チームとしての連動も大きく成長したシーズンだった。新レギュレーションでは、サイズのある日本人ウイングの活躍は不可欠となる。今シーズンは、さらに進化した淺野の姿が見られるかもしれない。

成長の先にある、淺野ケニーの目指すところ

プロとしての意識や自身の責任が大きく育まれたルーキーシーズンだったが、メディア対応も話を聞くたびに上手くなっている。もともと快活に話してくれるタイプだったが、自身のプレーをより深く考えるようになり、それをうまく言語化できるようになったのだろう。こちらの質問に対して、クリティカルな答えが多い。

初めてインタビューさせてもらったのは、群馬でのプロ契約直後だったが、インタビュー最後の常套句である『応援してくださるかたへのメッセージ』に対して、恥ずかしそうにコメントしていた姿が今でも忘れられない。あれから2年弱。コート上での頼もしさに加えて、言葉や受け答えからも芯の強さが感じられるようになってきた。

淺野は「Bリーグでは、200cm弱でスコアラーの日本人選手は多くないので、そこを目指していきたいです」と自身が目指すプレーヤー像を語っていた。昨シーズンは、3&Dとしての能力の高さを発揮したが、それが淺野の終着点ではない。ルーキーイヤーで見せた成長もあくまで通過点だ。この先にどんな飛躍を遂げるのか。楽しみな逸材であることは間違いない。

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