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【鶴巻啓太】群馬のDFを一段上のステージへ|群馬クレインサンダーズ選手紹介#28

9月24日にオープンハウスアリーナ太田で、Bリーグ2026-27シーズンの開幕を迎える群馬クレインサンダーズ。KAZA GUNMAでは、開幕に向けて12選手の紹介記事を、これまで取材して印象的だったエピソードも交えて、順次公開していく。10人目は、#28 鶴巻啓太。

茨城で歩んだキャリア、30代は群馬で新たな挑戦

鶴巻啓太は、2018-19シーズンに特別指定選手として、出身地のクラブである茨城ロボッツに加入。プロ2年目となった2020-21シーズンは、レギュラーシーズンこそ平均9分半の出場時間であったが、B2プレーオフでは全試合で先発を務めて、チームのB1昇格に貢献した。

戦いの舞台をB1に移した2021-22シーズンには、シーズンを通じて先発に定着。平均出場時間も24分51秒とチームの日本人選手で2番目に長く、中核を担った。持ち味のフィジカルを活かしたディフェンスとアグレッシブなオフェンスでチームを支え、なくてはならない存在に。2023-24シーズンからは不動の先発選手として25分前後の出場時間を得ていたが、昨シーズンは9試合の先発にとどまり、出場時間も減少した。

そして今シーズン、群馬クレインサンダーズへ加入。キャリアスタートから長らく親しんだ地元チームを離れることは、簡単な決断ではなかっただろう。昨シーズンの最終盤に30歳を迎えた鶴巻。20代を過ごした茨城を離れて、30代の新しい挑戦が始まる。

2025-26シーズン スタッツ

出場先発時間PTSRBASSTBSTO
59917:302.41.91.40.40.20.7

武器は激しさとクレバーさを兼ね備えたディフェンス

「武器はディフェンスなので、相手のメインプレーヤーをとめたい」と公開入団会見で意気込んだ鶴巻。それはまさにチームから求められる役割である。吉田真太郎GMも、ディフェンス力のさらなる向上を目指して編成したと語っていた。

継続路線の中で、唯一の新加入日本人選手。ウイングタイプの外国籍選手が多く加入している今シーズンのBリーグでは、彼らとマッチアップできる能力を持つ日本人選手は重宝される。その中で群馬が白羽の矢を立てたのが鶴巻だった。

ただ、ある程度スタイルが確立されているチームに、新たに加わっていくのは簡単なことではない。鶴巻自身もプレシーズンゲームの茨城戦後に「難しい部分もあります」と語った一方で、「これからどんどん良くなっていくと思います」と手応えも感じていた。これまで培った能力と負けん気の強さがあれば、群馬でも確固たる地位を築いてくれるに違いない。

鶴巻のスタッツで特筆すべきは、ファール数の少なさだ。ディフェンスを武器とし、出場時間も長い選手としては、極めて少ない数字である。平均ファール数を見ても、B1でプレーした5シーズンの中で、最多は2024-25の2.1個。この5シーズンで、5ファールによる退場はわずか4度だけだ。

激しいディフェンスを仕掛けながらも、線引きをしっかり見極めてクレバーに守れる。今シーズンは、より強力な選手とのマッチアップも見込まれるだけに、ファールせずに相手をとめられることができれば、チームにとっても大きな武器となる。

新天地でも「鶴巻の身のこなし」を

鶴巻が群馬に加入するまで、インタビューしたことがなかったため、勝手に寡黙なイメージを持っていた。群馬に加入してから個別で話す機会があったが、そのイメージは完全に間違っていたことに気づかされた。明るく的確に答えてくれて、ちょっとした余談にも付き合ってくれる。

公開入団会見の際にも「もうトレイとマッチアップすることはなくなったので、よかったです」や、「優勝するために必要なことは?」という質問に対して「優勝したことがないので、まだ見ぬ世界です」と答え、会場から笑いを誘った。陽キャ感を出すわけではないが、ボソッと面白いことを言って笑わせたいタイプなのだろう。

同年代の細川一輝と仲良くしていると話し、茨城時代にチームメートだった谷口大智とも旧知の仲だ。自身にとって初めての移籍ではあるが、チームにも早く溶け込める性格だろう。スタンリー・ジョンソン加入が大きな話題となったが、鶴巻も群馬のバスケを進化させる重要なピースになる。

『#鶴巻の身のこなし』鶴巻のコート上での華麗な動きを表現したフレーズだ(私の知る限り、2021年の大阪エヴェッサvs茨城で、実況の能政夕介アナウンサーが発したのが出自)。群馬との契約が発表された際の映像でも、ダイジェストの冒頭で使用されていた。「(フレーズができたのは)嬉しいですね。あれをきっかけに『身のこなし!』ってファンの方も言ってくれるようになったので」と鶴巻自身もお気に入りのフレーズだ。『つる舞う形の群馬県』のごとく、新天地でもあの華麗な身のこなしを。

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