「ここまではうまくいっている」
9月24日のアルティーリ千葉戦で、Bリーグ2026-27シーズンの開幕を迎える群馬クレインサンダーズ。昨シーズンは2年連続のチャンピオンシップ進出を果たしたものの、クォーターファイナルで惜しくも敗退。リベンジの思いを胸に、新シーズンに臨む。
チーム在籍最長となる7シーズン目を迎えるトレイ・ジョーンズは、ここまでのオフについて次のように語る。「いい感じです。自信もあります。まだチームが始動したばかりですが、昨シーズンの終わりからそのまま続けているような感覚があります」
その言葉の通り、群馬は継続性の高いチームとなっている。カイル・ミリングヘッドコーチが3シーズン目の指揮をとり、選手もロスター12人中10人が継続。昨シーズンからの一貫性は、リーグの中でも随一と言えるだろう。
プレシーズンゲームでは、茨城ロボッツ、東京サンロッカーズとホームで1試合ずつ対戦。フィリピンでは、リーグ主管の「MANILA GAMES 2026」としてレバンガ北海道と2試合を行った。4試合すべてを勝利で終え、ジョーンズは確かな手応えを感じている。
「チームとして準備をして、集中した状態で入ることができました。プレシーズンゲームでは、自分たち自身にフォーカスして取り組んできましたが、ここまではうまくいっています」
昨シーズンまでの積み上げと継続性に加え、新加入のスタンリー・ジョンソンも大きな注目を集めている。ジョンソンと同ポジションを担うジョーンズは、自身の役割について次のように語る。
「自分はかなり適応力のある選手だと思っています。毎年、新しく加入する選手によって、自分の役割は変わってきました。プレシーズンゲームでもいい感じでプレーできています。自分の役割が変わることに関しては、そこまで深く考えていません」
実際にジョーンズは、B2時代に求められた得点能力だけでなく、攻守にわたって何でもこなすオールラウンダーへ変貌し、チームから求められる役割を遂行してきた。そして、これまで群馬で積み重ねてきたことを続けるだけだと意気込む。「自分にできる限りのことをして、チームを助けることに一番フォーカスしています」

「ここまでの道のりは、かなり長いものだった」
現在のロスターの中では、B2時代を知る唯一の選手。B1昇格の瞬間や、新アリーナのオープン、初のチャンピオンシップ進出……。嬉しい時も苦しい時も、常にジョーンズの姿は群馬にあった。
クラブの成長とともに、エースとして自身に求められる役割も変わってきた。しかし、ジョーンズはそれを大きなプレッシャーと感じることなく、一歩ずつ歩みを進めてきた。今シーズンも、このチームで戦えることに喜びを感じている。
「また戻ってくることができて、本当に嬉しいです。ここにいることが自然に感じます。太田は、もうホームタウンという感覚です。ここまでの道のりは、かなり長いものでした。自分たちがどこからスタートしたのかを考えると、本当にいろいろなことがありました」
昨シーズンの実績や新加入選手の存在から『優勝候補は群馬』と評価する声も聞かれるようになってきた。しかし、まだ何も成し遂げてはいない。ジョーンズには一切の慢心はない。
「競争力の高い試合が多くなると思うので、エキサイティングなシーズンになります。どのチームも侮ることはできません。毎試合、準備をして、しっかりと集中して臨まなければいけません」
ここまで着実に積み上げてきた。そして、機は熟した。あの時に始まった物語は、まだ終わっていない。群馬で刻んできた時間が、ジョーンズを後押しする。いよいよ頂点への挑戦が始まる。


