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試合プレビュー

群馬クレインサンダーズ、開幕戦の相手は大型補強をしたアルティーリ千葉 | 9月24日26日プレビュー

待ちに待った新シーズンが開幕を迎える。群馬クレインサンダーズは、10人の継続選手に2人の新加入選手を加え、昨シーズンまでの積み上げを土台に、さらなる進化を目指す。開幕戦の相手は大型補強を敢行したアルティーリ千葉だ。どのような戦いが待っているか。

昨シーズンの延長ではない

昨シーズンからの継続性や一貫性に関して、群馬はリーグ内でも随一であることは、再三にわたって語ってきた。しかし、メンバーを入れ替えて補強しているチームも多い。レギュレーションも今シーズンは大きく変わる。昨シーズンと同じことをしていても、勝ち続けることはできない。

群馬は、継続選手10人に新加入選手2人を加えて、新シーズンに臨む。カイル・ミリングヘッドコーチは、「10人がチームのベースをすでに理解していることは大きいです。それぞれが自分の役割やプレーの仕方を分かっていますし、お互いの強みも理解しています。それは新加入2人をチームに馴染ませるうえでもプラスになっています」と語る。

他のチームに比べれば、スタートダッシュは切りやすい状況だろう。だからこそ、9月と10月の戦い方は、シーズンを通じて重要なものとなる。強烈な個の力を持つスタンリー・ジョンソンが加わったこともあり、できるだけ早く群馬にとっての『勝利の法則』を確立したいところだ。

ミリングHCが掲げる改善ポイント

昨シーズンの数字だけを見れば、オフェンシブレーティング1位、ディフェンシブレーティング3位と、攻守ともにリーグで上位だった。しかも、トレイ・ジョーンズやヨハネス・ティーマン、コー・フリッピンを欠く試合が多い中での数字であることを考えれば、十分に評価できるものだ。

その中で、ミリングヘッドコーチは「改善したいことはたくさんあります。いつも話しているのはリバウンドです」と課題の一つとしてリバウンドを挙げた。

数字を見ても決して悪いわけではない。それでもリバウンド力の向上が勝利につながると考えている。特に今シーズンは、インサイドの要だったティーマンが退団した。インサイド選手だけにリバウンドを任せるのではなく、全員で獲りにいくと続ける。「プレシーズンゲームの東京サンロッカーズ戦でも、ガード陣がリバウンドをとることをかなり意識していました」

実際に日本人選手が体を張ってリバウンドに飛び込む姿は何度も見られた。「コーは9リバウンドを記録しましたし、(淺野)ケニーも良いリバウンドをいくつかとっていました」とミリングヘッドコーチは、その手応えを感じている。

アルティーリ千葉という最初の壁

群馬の開幕の相手は、アルティーリ千葉。昨シーズンは初めてトップカテゴリーに所属し、19勝41敗。主力選手のケガもあり、成績を伸ばすことはできなかった。群馬も昨シーズンの対戦では2勝している。しかし、このオフにA千葉は大型補強を敢行し、リーグを震撼させた。

横浜ビー・コルセアーズから安藤誓哉、宇都宮ブレックスからD.J・ニュービルを獲得。安藤は、日本人選手でも指折りのスコアリングガードであり、ニュービルは3年連続リーグMVP。両者とも説明する必要がないほどの実力者である。

クラブ創設時から、A千葉は2ポイントシュートによる得点割合が非常に高いチームである。速攻やペイント内でのシュートで得点を重ねるスタイルだ。指揮をとり今シーズンで6シーズン目を迎えるアンドレ・レマニスヘッドコーチに加えて、継続選手も多いロスターではある。しかし、安藤とニュービルの存在により、3ポイントシュートの試投割合が増えることは容易に想像できる。

さらに注目したいのが、プロ3年目の黒川虎徹。このオフには日本代表として活動し、佐賀でのモンゴル戦やアジア競技大会で存在感を放った。昨シーズンは平均11.3得点、4.9アシストを記録し、すでにチームの中核を担っていただけに、安藤とニュービルとどのようなコンビネーションを見せるのか。群馬にとっても警戒すべき選手となる。

新加入の強力な2人に注目が集まりがちだが、A千葉の強さのベースにあるのはチームが掲げる『ウブントゥ』の精神である。端的に説明するなら『互いを助け合う精神』と言えるだろう。チームのために走り、体を張り、奮闘する。B2時代にコート近くでA千葉の試合を観たことがあるが、その強度の高さに驚かされた。タレント力ではなく、チームとして戦ってきたのがA千葉の歴史である。

ブランドン・アシュリーとエヴァンス ルークがインジュアリーリストに登録され、目論んだロスターで開幕を迎えることができない。しかし、そうした状況でも力を発揮するのがA千葉であろう。一切、気を抜くことができない相手である。

開幕戦3つの注目ポイント

リバウンド

前述の通り、ミリングヘッドコーチが意識して取り組んでいると語ったリバウンド。A千葉は昨シーズン、セカンドチャンスポイントでの得点がリーグで6位と高い。特にデレク・パードンは個人としてリーグで3位のセカンドチャンスポイント数を記録している。

ディフェンスリバウンドをしっかりと回収することは、勝利につながる重要な要素となる。A千葉は3ポイントシュートも多く打ってくることが見込まれるため、ロングリバウンドに対するガード陣の意識も重要になる。

ペース

群馬は昨シーズンのペース(1試合の攻撃回数)がリーグで最少だった。ミリングヘッドコーチは「意識してゆっくりと攻めているわけではないです。より確率のいいシュートを打つためにしっかりとオフェンスを組み立てている結果、ペースが遅くなっています」とシーズン中に話していた。

A千葉は、しっかり守ったところから、素早くオフェンスに転じたいチームだ。群馬としてはディフェンス力を発揮し、ロースコアゲームに持ち込みたいところ。しかし、ジョンソンの加入の影響もあって、このオフには群馬のコーチや選手から『速い展開』という言葉も少なからず聞こえてくるようになった。新たな武器として、群馬のトランジションバスケがみられるのであれば、それはそれで楽しみだ。

試合運び

ミリングヘッドコーチが指揮をとるようになってからの群馬は、前半に劣勢となっても、後半にしっかりと修正して勝利を手にするチームになった。ただ、新シーズンの開幕戦は不確定要素が多いものである。序盤からリードを築き、優位な展開に持ち込みたい。

特に安藤とニュービルは、非常に勝負強い選手だ。実際、昨シーズンの4月の宇都宮戦では、ニュービルに残り31秒で決勝弾を沈められ、逆転負けを喫した。終盤まで競った展開に持ち込ませずに、着実にリードを広げる展開を作り出したい。

THE WAIT IS OVER.

いよいよ2026-27シーズンが始まる。新シーズンへ大きな期待を抱き、いつも以上に高揚感があるファンも多いだろう。

今回は開幕戦ということもあり、群馬に焦点を当てつつ、対戦相手のA千葉を紹介した。KAZA GUNMAではシーズンを通じて対戦相手を紹介し、読者の皆さんがより試合を楽しみに感じられるようなプレビュー記事を掲載していく予定だ。

選手やコーチにとって、対戦相手を知り、それに合わせて戦うことは重要だ。それでも最後に問われるのは、群馬が群馬らしく自分たちのバスケットボールを遂行できるかどうか。

これまで積み上げてきたものを土台に、新しい武器を携え、新シーズンへ向かう。その最初の一歩が、9月24日のA千葉戦だ。待ち続けた時間は、もう終わった。さあ、新たな挑戦を始めよう。

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